開講の目的

ファーマコメトリクスとは、数理モデルと計算機科学を用いて薬剤の効果および副作用を解析し且つシミュレーションする手法であり、新医薬品の開発や臨床での薬剤適正使用に応用します。新薬開発には数百億円という莫大な費用のかかる臨床試験が必要ですが、そこに計算機科学を導入することにより、より早くより効率的に最適解(最適の用量用法)に到達できます。今やグローバル製薬企業はこぞってファーマコメトリクスを新薬開発のコア技術として活用しており、その専門技術を有する人材は世界的に渇望されています。

このような次世代型プロフェッショナル人材を殿町キャンパスから世界に向けて輩出する一環として、本コースはファーマコメトリクス・エキスパート育成を目的として開講します。

受講対象

基礎編・中級編・上級編と続く一連のコースでファーマコメトリクスの専門知識および解析スキルを習得することにより、将来活躍の場は大きく広がります。医学・薬学・工学・理学・農学のさまざまな領域の方々、または学部生、大学院生、企業・医療機関・行政機関などに所属し、将来の活躍の場を広げる意欲をお持ちの方々にとって最適の自己啓発コースです。

今回実施する上級編の受講資格は、

  1. 本コース中級編の修了者(2018年1月開講の中級編受講予定者も申し込み可能)、または
  2. 母集団解析を自ら実施した経験を有することが証明できる者で、且つその内容が本コース受講の事前知識として適切なレベルと主催者が判断した者。
    例えば、自ら実施した母集団解析結果を学会発表・論文発表あるいは新薬承認申請資料として当局に提出した経験を有する者、またはSheiner & BealあるいはICON社が実施したNONMEMコース受講経験者。これらに該当する場合は、それを証明する文書(学会抄録、論文コピー、承認申請資料該当ページのコピー、または受講証明書コピー)を提出すること。審査の上、受講可否を判断します。場合によっては、まず本コース基礎編・中級編の受講を勧めることもあります。

受講条件

・3日間を通してすべてのプログラムを受講することが条件です。

3日間を通しての一貫プログラムですので部分的な参加は認めません。欠席者並びに欠席者が所属する組織・団体は、今後、本コースの参加を認めないことがあります。

・演習に必要な解析ソフトウェアに関する知識は不要です。

ハンズオン演習では各自がソフトウェアPhoenixを用いて解析を実施しますが、本ソフトウェアをインストールしたPCを貸与し且つ操作法を解説しますので、事前知識は不要です。

・各自がハンズオン演習で解析し、グループワーク等で討論することが求められます。

PK/PD解析に関する一定レベルの事前知識および経験を有することが条件です。受講者自身で解析・討論・発表を行い、レポートを提出することが求められます。チューターは支援しますが、解析作業は受講者自身が行うことになります。

プログラム

【到達目標】

  • Model-Informed Drug Development (MIDD)の概念を理解する。
  • 骨粗鬆症治療薬の臨床薬理学を理解する。
  • 骨粗鬆症治療薬を題材とし、Modeling & Simulation に関する実践的知識とスキルを習得する。
    1. 母集団薬物動態モデルおよび母集団薬物動態・薬力学モデルの構築
    2. 構築したモデルを用いたシミュレーション
    3. シミュレーションに基づく医薬品開発戦略の立案
1日目
2月14日(水) 13:00~17:00
  • 講義: 骨粗鬆症治療薬の基礎および臨床開発戦略概論
  • 演習 (1): PPKモデルの構築
  • ※講義終了後、交流会を予定しております。交流会の開催目的は、受講者と講師の方々との自由な意見交換を行って頂き、今後の皆さまのネットワーク構築の一助とさせて頂きます(参加費:2,000円)
2日目
2月15日(木) 10:00~17:00
  • 演習 (2): 骨吸収マーカーに関する PPK/PD モデル構築
  • 演習 (3): 骨密度に関する PPK/PD モデル構築
  • 演習 (4): 構築した PPK/PD モデルを用いたシミュレーション
3日目
2月16日(金) 10:00~17:00
  • 演習 (5): 骨折率に関する time-to-event 解析
  • 総合討論: 構築したモデルおよびシミュレーション結果のプレゼンテーション、並びにMIDDに基づく骨粗鬆症治療薬の開発戦略に関する討論
主 催 リサーチコンプレックス推進プログラム中核機関:慶應義塾大学
協 力 サターラ合同会社(Certara G.K.)
後 援 日本製薬工業協会
コース責任者 谷川原 祐介(慶應義塾大学医学部臨床薬剤学 教授)
チューター

笠井 英史(サターラ合同会社)
小川 隆則(サターラ合同会社)
千村 淳(サターラ合同会社)
森 陽子(旭化成ファーマ株式会社)
※演習に必要なソフトウェアをインストールしたパソコンは貸与しますので持参不要です。

受講料

学部生・大学院生・社会人:無料

※本講座は国立研究開発法人科学技術振興機構の「リサーチコンプレックス推進プログラム」の 一環による助成を受けて開催いたしますので、特別に無料にて受講いただけます。
定 員 20名程度  (応募者多数の場合、受講者を選考させていただきます。)
会 場 メドトロニック イノベーションセンター セミナールーム
(神奈川県川崎市川崎区殿町3丁目25-10)

(京急大師線「小島新田」駅下車徒歩約25分または「産業道路」駅よりバス5分、徒歩5分)
地図(アクセス)

受講申込 受講ご希望の方は、本ページ下記フォームからお申込みください。
申込締切 2018年:2月5日(月)
受講申込の流れ
  1. 募集開始
  2. 受講希望者⇒ウェブサイトから受講申込ください。
  3. 運営事務局⇒申込者へ受理メールを送付いたします。
  4. 運営事務局⇒申込多数の場合は選考を行います。
  5. 運営事務局⇒受講者確定後、該当の申込者に受講証をメールにて送付いたします。
キャンセルの連絡 お申し込み後にやむを得ない理由によりキャンセルされる場合には、運営事務局までメールにて速やかにご連絡ください。
キャンセルポリシー 本講座は無料の為、キャンセル料金はかかりませんが、お申し込み後にキャンセルをされる際には、必ず受講日の3日前までに運営事務局あてにメールにてご連絡をお願い致します。
ご連絡なくキャンセルをされた場合には、今後実施予定の講座へのエントリーをお断りすることがございますのでご留意願います。
講座日時の変更について 本スクールの都合により開催日時を変更する場合には、講師の急病などやむを得ない場合を除き、原則として講義開催の7日前までに運営事務局よりメールまたは電話にてご連絡いたします。
その際、改めて参加・不参加のご希望を確認させていただきます。
講座日時の中止について 本スクールの都合により講座を中止する場合には、講師の急病などやむを得ない場合を除き、原則として講義開催の7日前までに運営事務局よりメールまたは電話にてご連絡いたします。
天候事情などによる受講キャンセルについて 運営事務局から講座の変更・中止のご連絡を行わない限り、当日の天候事情(降雪などの事由)により欠席される場合にも受講者の都合でのキャンセルとなりますことを、予めご了承ください。
運営事務局(問合先) 殿町ウェルビーイングイノベーションスクール運営事務局
(運営元:エリアワークス株式会社)
E-mail: school@tonomachi-wb.jp